出会い系で知り合った女性から窃盗　｢刑事｣名乗る男送検

２００２年７月３１日

携帯電話の出会い系サイトで知り合った女性をドライブに誘い出し、突然、「刑事だ」とだまして所持品検査を名目に女性を車から降ろし、かばんや指輪やネックレスなどを奪って逃げる手口で盗みを続けていたとして、三木署は三十一日、窃盗容疑で加古川市内の無職の男（２８）を送検した。

調べでは、同容疑者は今年二月十七日未明、兵庫県美嚢郡吉川町大沢の駐車場内に車を止め、出会い系サイトで知り合った三田市内の看護師の女性（２２）に、車内で警察官を名乗り「覚せい剤をやっていないか」と捜査を偽装。手提げかばんや指輪などを助手席に置いたまま後部座席へ移るよう指示し、女性が降りた途端、車を走らせ逃げた疑い。

同容疑者は、所持品を調べる際には、覚せい剤の検査を装い、道路わきの白線上を歩くよう指示。女性が車から降りると、車を急発進させ走り去るなどしていた。

インターネットを通じて以前知り合った女性が、同様の手口でだまされたと聞き犯行を思い付いたという。同容疑者は「売春をしようとしたという後ろめたさがあり、被害者は警察に通報しないと思った」などと供述しているという。

同署は昨年九月から今年二月まで神戸や姫路、尼崎など兵庫県内ばかりで三十件以上、被害総額約三百五十万円相当の犯行を裏付け、窃盗容疑で最終送検した。

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