「出会い系」業者追送検へ　県警、電気通信事業法初適用

２００３年７月９日

総務大臣への届け出なく出会い系サイトを経営したとして、兵庫県警少年課と兵庫署は九日午後にも、電気通信事業法違反の疑いで、神戸市長田区のサイト経営者（３５）＝児童福祉法違反などで起訴済み＝を追送検する方針を固めた。同サイトは手軽に開設、利用できるため、未成年者が巻き込まれる犯罪の温床になっている。県警はサイト運営がＮＴＴなどと同様、電話回線を利用した営業行為と判断。電気通信事業者の届け出が必要として、全国初の立件に踏み切る。

調べでは、同容疑者は二〇〇一年十二月から今年四月まで、尼崎市武庫之荘五など二カ所の事務所内に設置したパソコンや大阪市内のレンタルサーバーで同サイト「メニモニ」を経営。男性客約千人から電子メール一通につき閲覧料や書き込み料として五十円を徴収し、女性とのメール交換サービスを提供する電気通信事業を営んだ疑い。

同容疑者は今年四月、女子高校生を派遣型風俗店で働かせたとして、児童福祉法違反容疑などで逮捕、起訴された。家宅捜索で押収したパソコンや売り上げ台帳などから、アルバイトの女性らに男性客あての返事を書かせたり、宣伝のため大量の迷惑メールを送っていたことが判明した。

出会い系サイトは、携帯電話の普及に伴い利用が広がっているが、悪用した児童買春や恐喝事件が後を絶たず、殺人に発展した例も。県内では、同サイトに絡み児童買春禁止法違反などの被害に遭った十八歳未満の児童が、〇一年の二十六人から〇二年は三倍の七十八人に急増している。

こうした中、国会で六月、十八歳未満の同サイト使用禁止などを明示した「出会い系サイト被害防止法」が成立、九月十三日から施行される。

これで少しは良くなってくれるといいのですが。。。
結局WEB上ではどうやっても未成年者の入会は防げないように感じます。